プロレスのギミック、アングル、ブックとは?隠語の醍醐味を教えます!

   

プロレスってやらせなの?ガチなの?

プロレスというとやらせだとか八百長だとか言われてますよね。

それについてはこの記事で私の持論を展開させていただきましたが、やらせと思えるようなトリッキーなパフォーマンスがあるからこそプロレスファンは熱狂し、夢を持ち、レスラーを応援しているんだと思います。

プロレスファンの間では、そんなヤオ疑惑すら娯楽の一部として鷹揚に受け入れているんじゃないかとも思いますね。

今日は、プロレス界特有のスラング、隠語を解説することでその醍醐味を伝道していきたいと思う所存であります。

 

ギミックは善人レスラーを救う魔法の仕掛けなり

ギミックとは、レスラーが何かのキャラクターというか設定、役柄になりきることを指します。タイガーマスクとか獣神サンダーライガーとかのマスクマンも、なんらかの神秘性を持たせてますよね。

初代タイガーマスクの佐山聡は、イギリス遠征時はサミー・リーと名乗っていてですね、ブルース・リーの従兄弟という設定、ギミックでリングに上がってたんですよ。

東洋人はごちゃまぜにされちゃうんですね〜。

馳浩もカナダ遠征時はベトコン・エクスプレスというチームで活動していて、つまりはベトナム人という設定だったんですよ。

そういう装飾を施すことで、プロレスラーが益々、普通の人じゃなくなってくるわけです。

プロレスラーは何から何まで超越していなければならない。そして非日常でなければならないのです。

それと、性格が素直でおとなしく、派手さのないレスラーって自己主張を強く出すのが難しかったりするんですよね。だから、いい人ほど悪役レスラーになってます。

蝶野正洋とかTARUとか冬木弘道とかって、絶対いい人だろって思いますね(笑)。あれは、ベビーフェイス(善玉レスラーのこと)になったらホント存在感なくなっちゃうからですね。

蝶野も、ヒールターンするまではやっぱり地味でしたもん、闘魂三銃士の中でも。

 

アングルがあるからこそプロレスが輝く!

アングルとは、プロレスの試合の背景にあるストーリーテリング、筋書きを指します。選手間の抗争だったりとか、ベルト争奪にまつわるすったもんだとか。

なぜ、男達は熱く戦わなければならないのか。そこに理由付けを果たす役割なのが、このアングルです。

新日本プロレス本体と平成維震軍との抗争だったり、新日本に大日本プロレスやUWFインター、あるいは大仁田厚が乗り込んでくる一連のゴタゴタも、アングルと言えます。片方が片方に迷惑をかけられているようで、実は興行的にはそれが客寄せの目玉になっているわけで、Win-Winの構造がそこにはあります。

まあ、あれですね、怒っている人を遠くから見ると面白かったりするじゃないですか。そういう心理をくすぐるのも、アングルと言えますね〜。

ちなみに、私は数ある歴史的アングルの中でも、スーパーストロングマシンが蝶野正洋と喧嘩して最後にマスクを自ら脱ぐ、というやつがお気に入りです。

ここで、名言の『しょっぱい試合ですみません』も生まれてますからね。

 

ブックは禁断の果実…知りたいけど知りたくない!

最後にブックですが、これは世間が八百長と言っている、試合運びの打ち合わせのことを指します。

フィニッシュホールドはこの段階でこれを出す、とか、ゴングから最初の15秒はこうやってこうする、とか。

ただ、10分間の試合で全てが細かに決められているわけもなく、中には筋書きナシのガチな攻防だってあるでしょう。関節の取り合いとか。

だから、プロレスファンは、ブックの中でもどこがガチでどこがアレなのかを想像するというのも楽しみの一つなんですよ。

それに、プロレスは勝敗だけで決まる世界ではなく、受けの美学があります。あんな凄い技を食らって、なおも立ち上がる強靭な生命力、気迫に私たちは感動するのです。

ブックすらも忘れさせてくれるレスラー達の白熱の演…否、ファイトに、文句を付けるパーツはどこにもありません。

ちなみに、試合中にこのブックを片方が無視してガチオンリーで仕掛けていくことをブック破りと呼びます。そしてブック破りが起きた試合のことを不穏試合といいますね。

前田日明のアンドレ、前田日明と佐山聡、北尾光司とジョン・テンタ、などがその例になります。

これらの話は、映画を観る前にストーリーを全部ネタバレされたら楽しめないのと同じ感じだと思いますね。トムクルーズは最後に絶対勝つけれども、負けるかもしれないと思ってハラハラできるのが人間です。

だから、プロレスが生まれたんです。

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